①ワインとの相性が抜群の 力強いハードパンが魅力!

バゲットなどのハード系パンを中心に取りそろえていて、どれを買うか迷ってしまう。天然酵母を中心に、夕食の食事パンを早くも調達したくなる。小麦の紙袋が無造作に置かれつつも、それがまた粋。無骨感あふれるバゲットとハード系のパンから地元で愛されるベーカリーに。

② 自然派ワイン×パンで楽しめる角打ちスタイル

店内では、ソムリエの西野さんがチョイスするワインとパンやパテドカンパーニュなどの盛り合わせで「パン飲み」が人気。店内は驚くくらいに手狭であり、基本的に3組(6名)までしか中に入れない。それが、またとても心地よさそう。足繋く通う地元住民のコミュニティとなっている印象だった。このベーカリーを目指して1時間かけている私は…完全に観光客だったw

パン好きはもちろん、チョット1,2杯気軽に飲みたい人にはオススメのベーカリー。ちなみに、ワインのお残しは、罰金だそうですw ワインのボトル売りや、パンに合うオイルの販売などもしている。

私は、土曜日の14:00くらいに訪問をしたが、大行列。だったので、諦めてパンだけ購入。帰るときは、この列より並んでました…!すごい人気店!

③地元野菜と合わせたサンドイッチなどが絶品

実は店主は「パーラー江古田」 や 「清澄白河フジマル醸造所」などで修業をした西野文也さん。お肉や野菜の旨味を感じられるサンドイッチも絶品と噂は聞いていたが、本当に素晴らしい。 「清澄白河フジマル醸造所」はワインと合わせる料理がどれも美味しくて、サラダや前菜のセンスが素敵で、大変お気に入りだから、妙に納得してしまった。

だいたい、野菜のサンドイッチってたいてレタスとかトマトとか1パターンではないですか?

ここは、違う。グリル野菜がこれでもかと、たくさん入っていて、食べ応えが十分。ちゃんとランチになるサンドイッチ。パンよりも野菜が主役になってくれる。このほかにも、『チキンとズッキーニ』などがある。

オススメ!『半熟卵とアンチョビのサンド』

この半熟卵に、塩気の利いたオイルサーディン、アンチョビが合う。ワインが進むサンドイッチだ。

小麦の品種で味比較するなら、お持ち帰りで

それぞれのパンは小麦をブレンドせず単品勝負。なので、産地と品種がしっかりと書かれていた。「柳久保小麦(東京)」や 「ゆきちから(岩手)」、「キタノカオリ(北海道)」といった単一品種での焼成にこだわっている様子で、小麦や発酵の仕方を賞味しながら研究するには最高だろう。

ご馳走様でした~~。

編集後記

ここまで、坪数が小さいのに…。
駅から徒歩8~10分程度の距離なのに…。
客足が途絶えることなく、本当に活気がある。
繁盛店の神髄を見た感じで、こういう素敵なお店を見ると自分でも飲食店やりたくなってしまう。
でも、そう甘くはいかなかくて、血肉に塗られたパン作りの技術と総菜づくりのセンス、小麦生産者や卸業者との関係性、そしてナチュールワインの目利きがとても大切なのだろう。

小規模で角打ちやりたいと考えたときに、真っ先に視察するべき店、第1位だ。

おみなえ

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チェスト船堀

江戸川区北葛西1-22-19 大分コーポ105
12.00-19.00
定休日】火・水曜
船堀駅 徒歩8分

※パンだけなら、並ばなくて購入できます!
※立ち飲みは予約不可!行列必須です。

#ベーカリー#パン#自然派ワイン#ナチュールワイン#ワイン#船堀#天然酵母#独り飲み

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おみなえ

食空間プロデューサー/グルメライター/エッセイスト。心理学・行動経済学を飲食店や企業のマーケティングに活かすお仕事をしながら、「ルッキズム」や「人の利得の根源」について研究。趣味がグルメ、トレーニング。体脂肪率7%以下を維持しながら全国の素敵な店を巡る。著書に『広告コピーと100の物語』(大学教育出版)がある。学習院大学文学部 卒。

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